最年長で打点王になった選手は?

スコアボードを動かす価値ある一打。最年長で打点王のタイトルを獲得した選手は誰だろうか。

一般的には?

打点王は、そのシーズンにリーグで最も多く打点を記録した選手のタイトルだ。本塁打と打点は異なる部門で、走者をかえす安打や犠飛なども打点につながる。年齢は受賞年の12月31日時点の満年齢で比較する[4][9]。

答え

最年長打点王の選手名と年齢(年末満年齢)門田博光/タフィ・ローズ 各40歳

最年長打点王は、1988年の門田博光(南海)と2008年のタフィ・ローズ(オリックス)の40歳タイ。門田は125打点、ローズは118打点でそれぞれパ・リーグ打点王を獲得した。門田は開幕前から40歳、ローズはシーズン中の8月21日に40歳になった[1][2][3]。

年
1988年 2008年
選手
門田博光(1988年) タフィ・ローズ(2008年)
チーム
南海ホークス(1988年) オリックス・バファローズ(2008年)
カテゴリ
打撃

詳細

門田は自己最多の125打点

1988年の門田は130試合すべてに出場し、打率.311、44本塁打、自己最多の125打点。1971年以来17年ぶり2度目の打点王となった。本塁打王、最高出塁率、指名打者のベストナインも獲得し、パ・リーグMVPに選ばれた[2][4][18]。

シーズン成績
試合打席打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点
1305574478213912044283125
盗塁盗塁刺犠打犠飛四球死球三振併殺打打率長打率
210109828213.311.633

出塁率は.429、OPSは1.062。OPSは出塁率と長打率の合計で、表の率は小数第3位までの表示。一軍公式戦成績[2]。

◇打点2位に22点差

打点2位は西武の秋山幸二で103打点、3位は同じく西武のバークレオで90打点だった。門田は2位に22点差をつけ、1971年の120打点も上回った。初の打点王は23歳になる年、2度目は40歳になる年。17年間を隔てたタイトルだった[2][6][18]。

1987年は31本塁打・69打点、1988年は44本塁打・125打点。本塁打が13本、打点が56点増え、40歳の年に自己最多打点を記録した[2]。

盗塁
順位選手名球団成績
1西村徳文ロッテ55盗塁
2石毛宏典西武22盗塁
3秋山幸二西武20盗塁

1988年パ・リーグ。各部門の3位以内を掲載。打率は規定打席到達者を対象とする。本塁打の数値は本、打点の数値は打点。本塁打2位は2人で、次の順位は4位となる。[4][5][6][7]。

◇5月17日は4安打4打点

大阪球場の阪急戦で、門田は4番・指名打者として4打数4安打、2本塁打、4打点、1四球を記録。山沖之彦から7号、森浩二から8号を放ち、二塁打も打った。南海は14対10で勝利し、門田は全5打席で出塁した[8]。

日付対戦相手打数安打本塁打打点四球試合結果
1988年5月17日阪急44241南海14対10 勝利

◇南海最後のシーズンを彩った二冠

南海は1988年に58勝71敗1分で5位。この年を最後に球団名を南海ホークスから変えることになったが、門田は全130試合に出場し、本塁打・打点の二冠とMVPを獲得した[2][4][18]。

ローズは6年ぶり3度目の打点王

2008年のローズは142試合で打率.277、40本塁打、118打点。1999年、2002年に続く3度目の打点王で、指名打者のベストナインにも選ばれた。打点2位はチームメートのカブレラで104打点。ローズは14打点上回り、6年ぶりにタイトルを獲得した[3][12][14][24]。

シーズン成績
試合打席打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点
1426004998213831140291118
盗塁盗塁刺犠打犠飛四球死球三振併殺打打率長打率
20029531458.277.583

出塁率は.394、OPSは.977。OPSは出塁率と長打率の和を小数第3位に丸めた値。NPB公式の600打席に対し、表示した打数499・四球95・死球3・犠飛2は計599で、残る1打席の内訳は同成績表には掲載されていない。600打席を599打席へ変更しない[3]。

◇本塁打が減っても打点は増えた

2007年のローズは42本塁打・96打点、2008年は40本塁打・118打点だった。本塁打は2本減ったが、打点は22点増えた。打点が本塁打数と単純には連動しないことが分かる[3]。

オリックスは75勝68敗1分、首位と2.5ゲーム差の2位。打点1位のローズ、2位のカブレラを同じ打線に擁し、2人の打点合計は222だった[9][12]。

盗塁
順位選手名球団成績
1片岡易之西武50盗塁
2渡辺直人楽天34盗塁
3本多雄一ソフトバンク29盗塁

2008年パ・リーグ。各部門の3位以内を掲載。打率は規定打席到達者を対象とする。本塁打の数値は本、打点の数値は打点。[10][11][12][13]。

◇9月4日は逆転満塁本塁打

Kスタ宮城の楽天戦では、0対2で迎えた5回2死満塁から、木谷寿巳の球を左翼へ運んだ。ローズの34号満塁本塁打で4対2と逆転。7回にはカブレラの2点本塁打も加わり、オリックスが6対4で勝った。ローズはこの日3打数1安打、4打点、1四球、1三振。唯一の安打が4点につながった[15][16][17]。

チーム123456789RHE
オリックス000040200670
東北楽天0020001014120
ローズの打席結果
打席イニング打撃結果打点
12回三ゴ0
24回四球0
35回左本④4
47回空振0

打席順の結果は球団公式記録による。「空振」は空振り三振、「④」はその打席の4打点。安打である「左本④」のみ赤字で示す[16]。

◇タイトルの翌年も主軸として打った

門田は1989年に93打点、1990年も91打点。ローズは2009年に84試合で62打点を記録した。最年長タイトル獲得後も、両者は翌シーズンに60打点以上を挙げた[2][3]。

門田は翌年からも2年続けて90打点台

受賞前後の成績
年年齢球団試合打席本塁打打点打率出塁率
198739歳南海1264583169.317.428
198840歳南海13055744125.311.429
198941歳オリックス1164893393.305.417
199042歳オリックス1195273191.280.387
199143歳福岡ダイエー1124251866.264.358
199244歳福岡ダイエー65179723.258.341

年齢は各年12月31日時点の満年齢。成績はNPB一軍公式戦[2]。

門田は1989年にオリックスで打率.305、33本塁打、93打点。1990年も31本塁打、91打点だった。1991年は福岡ダイエーへ移って66打点、最後の1992年は23打点。40歳になる1988年からの5シーズンで、合計398打点を記録した[2]。

◇大けがを挟んだ2度の打点王

1971年の初タイトルと1988年の2度目の間には、アキレス腱断裂からの復帰もあった。1979年は19試合の出場にとどまったが、翌1980年には41本塁打、84打点。その後も現役を続け、40歳で打点の自己最多を更新した。殿堂入りを果たした2006年の紹介にも、このけがと復活が記されている[2][18]。

ローズは復帰2年目のタイトルだった

受賞前後の成績
年年齢球団試合打席本塁打打点打率出塁率
200537歳読売1014452770.240.337
200739歳オリックス1325544296.291.403
200840歳オリックス14260040118.277.394
200941歳オリックス843462262.308.402

年齢は各年12月31日時点の満年齢。成績はNPB一軍公式戦[3]。

ローズは2005年まで巨人でプレーし、2006年はNPB公式戦に出場していない。2007年にオリックスで復帰し、2008年に3度目の打点王となった。なお、2001年は55本塁打・131打点ながら、132打点の中村紀洋に1点及ばず打点王ではなかった[3][25]。

2009年は41歳になるシーズン。規定打席には届かなかったが、84試合で打率.308、22本塁打、62打点を残した。NPBでの最後のシーズンにも、3割と20本塁打を超える数字を記録している[3]。

打点王を獲得したシーズン
選手名年年齢球団打点
門田博光197123歳南海120
門田博光198840歳南海125
タフィ・ローズ199931歳近鉄101
タフィ・ローズ200234歳近鉄117
タフィ・ローズ200840歳オリックス118

門田の2回、ローズの3回の打点王獲得年を掲載。ローズの獲得年は1999年・2002年・2008年。2001年の131打点は中村紀洋の132打点に次ぐ2位で、タイトル獲得回数には含めない。年齢は受賞年の年末満年齢[2][3][14][18][24][25]。

集計範囲と年齢の扱い

対象はNPB一軍公式戦のシーズン打点王で、1リーグ時代とセ・パ両リーグを含む。最年長記録は専門誌の記録解説と照合した。二軍、オープン戦、ポストシーズン、MLBは対象外[1]。

年齢は受賞年の12月31日時点の満年齢。門田は1948年2月26日生まれで1988−1948=40歳、ローズは1968年8月21日生まれで2008−1968=40歳。ローズは開幕時には39歳で、シーズン途中に40歳になった。誕生日まで含めたタイトル確定時の年齢を日単位で順位付けする記事ではない[2][3]。

主要4部門の表は1988年と2008年のパ・リーグ各部門3位以内を掲載し、打率のみ規定打席到達者を対象とする。OPSや年をまたぐ打点合計はNPB成績から本記事で計算。ローズの歴代打点王獲得年については1999・2001・2002・2008年の公式成績を照合した[2][3][4][9][14][24][25]。

2023年時点の記録報道を照合し、その後の2024~2026年の両リーグ打点王もNPB公式成績・表彰で確認した。資料確認日:2026年10月21日[19][20][21][22][23]。

何がすごいのか

  • 門田は40歳で全130試合に出場し、自己最多の125打点。本塁打王と打点王の二冠に加え、MVPも獲得した[2][4][18]。
  • ローズは1シーズンのブランクを経てNPBへ復帰し、その翌年に最年長タイの打点王となった[3]。
  • 門田は1971年以来17年ぶり、ローズは2002年以来6年ぶりの打点王。ローズは2001年に131打点を挙げながら1打点差でタイトルを逃した[2][3][14][18][25]。

出典