記録の歴史
NPB通算ホールドランキングTOP20
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勝利もセーブも付かない場面で、チームのリードや同点をつなぐ救援投手たち。歴代最多のホールドはどれほど突出しているのか。
概要
NPB一軍公式戦の通算ホールド。NPB公式歴代表の2026年10月6日時点と、現役選手表の10月7日時点を照合し、20位タイを含む21投手を対象とする。通算登板・実働期間も公式表に準拠。制度開始前の登板を含む投手がいるため、単純な頻度比較には注記を付す。MLB、二軍、オープン戦、ポストシーズンは集計外。
ホールドは2005年から現行の公式記録として採用され、主に試合途中でリードや同点の状況を維持した救援投手に付く。セーブとは別の記録で、救援勝利を足したホールドポイントとも異なる。通算順位に登板数あたりの頻度と、シーズン最多記録を重ねると、長期の安定と短年の突出の違いが分かる[1][3]。
詳細
NPB通算ホールドランキングTOP20
NPBの歴代最多は宮西尚生の424ホールドで、2位・山口鉄也273ホールドとの差は151。3位の浅尾拓也が200、4位の益田直也が178で続く。20位にはウィリアムスと髙橋聡文が141ホールドで並ぶため、21投手すべてを順位表に載せた。現役の岩崎優の記録は10月7日時点の176ホールド、605登板を採用した[1][2]。
通算ホールド・登板・実働期間はNPB公式。2026年10月6日時点の歴代表を基準に、10月7日時点の現役記録で岩崎優を更新。「100登板あたり」=通算ホールド÷通算登板×100であり、ホールド成功率ではない。救援登板以外やホールド制度導入前の登板を含む投手もいる。★は歴代1位[1][2]。
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上位21人の通算ホールドを単純平均すると約179.4ホールド。424ホールドは平均の約2.36倍で、平均より約244.6多い。歴代2位の273にも151の差があり、200ホールド以上は宮西・山口・浅尾の3人だけ。4位以下では200の大台に到達した投手がまだいない[1][2]。
平均=20位タイを含めた掲載21選手の通算ホールド合計÷21。全投手の平均ではない。計算は2026年10月7日時点の掲載値を使用[1][2]。
登板数で割ると見えてくる中継ぎの特徴
◇100登板あたりのホールドは「成功率」ではない
単純に登板数で割ると、清水昇は343登板で173ホールド(100登板あたり約50.4)、浅尾拓也は416登板で200ホールド(約48.1)、宮西尚生は908登板で424ホールド(約46.7)となる。益田直也は809登板・178ホールド(約22.0)で、登板数の多さがそのままホールドの多さに結びつくわけではない[1][2]。
この頻度順は「今回の通算ホールド上位21人」の内部での順位。2005年以前の登板を含む投手、途中で先発や抑えに役割を変えた投手も分母に含まれる。ホールドを得られる状況で登板した割合や、走者を抑えた成功率を算出したものではない[1][3]。
◇50ホールド級の投手も通算では順位が違う
清水昇は2021年に50ホールドを挙げてシーズン最多記録を更新した一方、2026年までの通算は173ホールドで歴代7位タイ。浅尾は2010年に47ホールドを記録し、通算では200ホールドで歴代3位。1年の記録が高くても、長年同じ役割で投げ続けたかどうかで通算順位が変わる[1][2][5][12]。
ホールドとホールドポイント、セーブは別物
◇2005年に統一されたホールドの付与条件
NPBは2005年、両リーグで用いるホールドと最優秀中継ぎ投手賞の基準を統一した。原則として勝利・敗北・セーブ・引き分け投手の記録を得ず、一定のリードを守るか同点で失点を防ぐなどの要件を満たす救援投手にホールドが与えられる。勝利試合で最後を投げ切る抑えに付く「セーブ」とは違い、試合終了前に降板した投手にも記録される[3]。
◇ホールドポイントは「ホールド+救援勝」
最優秀中継ぎ投手賞で使われるホールドポイント(HP)は、ホールド数と救援勝利数の合計。たとえば山口鉄也は273ホールドに救援51勝を加えた324HPで歴代HP2位、藤川球児は163ホールド+救援55勝の218HPで歴代HP4位。ホールド順位とHP順位の並びは一致しない[3][4]。
NPB公式「ホールドポイント【通算記録】」の2026年度シーズン終了時点の数値。ホールドポイント=ホールド+救援勝利。HPの順位と、本記事冒頭のホールド順位は別々に計算される[4]。
単年最多と直近2シーズンを比べる
◇歴代シーズン最多50ホールド、HP最多59は別人
シーズン最多ホールドは2021年ヤクルト・清水昇の50。2010年中日・浅尾拓也は47ホールドで歴代2位だが、同年は救援で12勝し、59ホールドポイントで歴代シーズンHP1位となった。2021年の清水は50ホールド+救援3勝=53HPで、ホールドでは歴代1位でもHPでは1位ではない[5][13][11]。
◇2025年はセ46・パ39、2026年はセ42・パ33
2025年のリーグ最多ホールドはセ・リーグが及川雅貴と大勢の46、パ・リーグが松本裕樹の39。2026年はセ・リーグが田中瑛斗の42、パ・リーグが椋木蓮と鈴木昭汰の33だった。現代でも単年40ホールド前後は上位水準だが、424ホールドという通算記録には、年間の活躍を何度も重ねる必要がある[5][6][7][8][9]。
シーズン歴代表は2025年度終了時点までのNPB掲載値。2026年のリーグ最多については同年度の公式リーダーズで確認した。年間ホールドとホールドポイントを混同しない[5][6][7][8][9][13]。
通算ランキングを形づくった投手たち
◇宮西尚生は歴代初の400ホールド
宮西は2008年に日本ハムへ入団。2024年8月4日のソフトバンク戦で、プロ野球史上初の400ホールドを達成した。2025年5月には880試合連続リリーフ登板で、それまでの記録を更新。2026年終了時点で通算908登板・424ホールドを記録する。「試合途中を任され続けた期間の長さ」が際立つ[1][2][14][15]。
◇山口鉄也は育成入団から通算2位
山口は2005年の育成ドラフト1巡目で巨人へ入団し、2008年にセ・リーグ新人王を受賞。2009年には35ホールドと救援9勝で44HPを記録し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。通算273ホールド、51救援勝を重ねた結果、HPでも歴代2位の324に達した[1][4][16][17]。
◇浅尾拓也は2011年に救援投手としてMVP
浅尾は2010年に47ホールド・12救援勝・59HPを記録。翌2011年も79登板・45ホールド、防御率0.41を残し、セ・リーグ最優秀選手に選ばれた。200ホールドの通算3位という結果だけでなく、短期の救援記録とMVPの両方を持つ投手である[1][10][11][13]。
◇益田直也は抑えと中継ぎを行き来して通算4位
益田は2026年終了時点で809登板、178ホールドを記録する一方、通算セーブでも歴代上位に入る。ホールドだけを見ると中継ぎ中心に思えるが、抑えとしてセーブを積み上げた登板も多い。チーム内で担った役割が変わる投手では、ホールドとセーブの双方を見る必要がある[1][2][18]。
◇岩崎優と清水昇は同じ時代でも積み上げ方が異なる
岩崎は605登板・176ホールドで歴代5位、清水は343登板・173ホールドで7位タイ。ホールドは3の差だが、通算登板数は262違う。岩崎には抑えとして登板した時期があり、清水には2021年の50ホールドという高い単年ピークがある。通算合計だけでは異なるキャリアが見えにくい[1][2][5][18]。
◇複数球団の中継ぎと、2005年以前に活躍した投手
又吉克樹は中日からソフトバンクへ移籍後もホールドを積み、通算173で7位タイ。五十嵐亮太や藤川球児はホールドの公式集計が始まった2005年以前にも一軍で登板しているため、通算登板に対するホールドの割合を現代の投手と単純に比べる際には注意が要る[1][3]。
このランキングから分かること
通算ホールドは、投手が何度セーブを挙げたかではなく、主に試合途中の厳しい場面を任され、所定の条件でリードや同点を維持して降板した実績の積み重ね。宮西の長期継続、浅尾・清水の単年ピーク、山口の救援勝を含むHP、益田・岩崎の抑えとの兼任といった違いが一つの表に現れる。制度が統一された2005年以降という記録の範囲も欠かせない。
集計条件:NPB一軍公式戦の通算ホールド。NPB公式歴代表(2026年10月6日現在)と現役選手表(10月7日現在)を照合した20位タイまでの21投手。2026年度シーズン終了時点として扱う。100登板あたりは通算ホールド÷通算登板×100で、成功率ではない。シーズン歴代表は2025年度終了時点、2026年最多は当該年度の成績を使用。二軍・MLB・ポストシーズンは対象外。確認日:2026年10月9日。