1試合で最も多く残塁したチーム

塁はたくさん賑わす。でもホームベースがあまりに遠い...

一般的には?

残塁は、各回の終了時に得点もアウトも記録されず残った走者の数。2014・2015年の一軍公式戦全1,722試合では、1チーム・1試合あたり平均約7.32残塁だった。両チームの合計ではなく、一方のチームだけの数字だ。普段の試合で7人ほど残すところを、最多のチームはどれほど残したのだろう。

2014・2015年の全試合平均
約7.32残塁

答え

1チームの1試合残塁数21残塁

確認できる資料で最多とされるのは21残塁で、2014年8月16日の埼玉西武ライオンズと、2015年6月23日の広島東洋カープが記録している。

年
2014年 2015年
チーム
埼玉西武ライオンズ(2014年) 広島東洋カープ(2015年)
カテゴリ
チーム・試合

普通と比べると

2014・2015年の全試合平均
約7.32残塁
最多とされる1試合残塁数
21残塁

平均の約2.87倍。平均より約13.68残塁多い。

2014・2015年のセ・パ12球団の一軍公式戦全試合(交流戦・延長戦・引き分けを含む)。CS・日本シリーズ・オープン戦は除く。合計25,198残塁÷3,444チーム試合=7.3164924506。グラフ上の表示は約7.32。1試合を両チーム分の2件として数える。1イニングの残塁は最大3。9イニングなら理論上27残塁、12イニングなら36残塁。これは平均値ではなく上限である。

詳細

2014年8月16日、西武ドームの日本ハム戦。西武は5回に6点を挙げ、8回にも1点を追加したが、9回に追いつかれた。10回表に勝ち越されると、その裏に森友哉の本塁打で再び同点。延長12回、8対8で試合を終えた。西武は11安打に加えて14四球、2死球を得ており、安打よりも四死球の方が多かった。これだけ攻撃機会を積み重ねても、21残塁となり勝ち切れなかった。

西武 2014年8月16日
位置選手名打撃結果
(二)金子侑司左飛/四球/三野選
代走→二脇谷亮太死球①/右飛/一ゴ/投犠打/四球
(遊)渡辺直人左安/四球/左2①/右飛/左安/空三振/空三振/右飛
(左)栗山巧遊飛/左飛/中2②/左飛/四球
(左)斉藤彰吾投安/右飛
(指)中村剛也空三振/空三振/右中本②/四球/空三振/四球/一邪飛
(一)メヒア四球/空三振/二直/四球/遊ゴ
(一)森本稀哲死球/右飛
(三)浅村栄斗三ゴ/二ゴ/中安/空三振/二飛/空三振/右安
(中)秋山翔吾空三振/四球/一失/四球/四球/二ゴ/四球
(捕)炭谷銀仁朗中飛/右飛/三ゴ/三ゴ/左2①
代打→捕森友哉中本①/二ゴ
(右)熊代聖人空三振/右安/四球/空三振/右飛/四球/空三振
合計48打数11安打・8打点・14四球・2死球・12三振

打撃結果は左から打席順。赤字は安打(本塁打・二塁打を含む)。①②はその打席の打点で、四死球など安打以外に打点が付いた場合も付ける。「犠」は犠打、「併」は併殺、「失」は失策、「野選」は野手選択。「途中」はその打順を引き継いだ選手。チームの犠打は1。チーム得点は8。出典はNPB公式およびパ・リーグ.com。

2015年6月23日、長野オリンピックスタジアムの阪神戦。広島は14安打、13四球、1死球を記録し、安打と四死球が同じ数になった。8回に6対4とリードされた後、新井貴浩の本塁打で1点差とし、9回には丸佳浩の二塁打で同点。延長12回を6対6で終えた。丸は4安打3打点、新井も2安打1打点と活躍したが、チーム全体では21残塁。よく打ち、よく出塁したことと、走者を十分に返せたことは別だった。

広島 2015年6月23日
位置選手名打撃結果
(中)丸佳浩右安/三振/右本②/四球/遊ゴ/右2①/中安
(二)菊池涼介二飛/右安/中安/左飛/捕邪飛/三ゴ/投犠
(右)鈴木誠也四球/投ゴ/中飛/遊ゴ/三振
代打松山竜平四球
代走→左中東直己三邪飛
(一)新井貴浩中飛/一ゴ/左安/四球/左本①/右飛/敬遠
(左)エルドレッド三飛/四球/中安①/中安/遊ゴ/三振
(投)中崎翔太打席なし
代打小窪哲也左飛
(投)戸田隆矢打席なし
(投)今井啓介打席なし
(三)梵英心二邪飛/一失/四球/左飛/中飛/右飛/四球
(遊)田中広輔右2/一ゴ/中飛/三振/二飛/投ゴ/四球
(捕)石原慶幸敬遠/左安/三振/右安
代走赤松真人打席なし
(捕)會澤翼四球/四球/捕併
(投)黒田博樹四球/一犠/一ゴ
代打シアーホルツ中安
(投)大瀬良大地打席なし
(投)ヒース打席なし
代打→右野間峻祥死球/左飛/投ゴ
合計47打数14安打・5打点・13四球・1死球・5三振

チームの犠打は2。得点は6だが打点合計は5。打点の付かない得点があるためで、表の誤りではない。出典はNPB公式。

21残塁は、21人の別々の選手が塁に残ったという意味ではなく、各回の残塁の合計だ。また、安打と四死球の合計から得点を引くだけでは残塁数にはならない。失策や野選での出塁、併殺や走塁中のアウトなども関係する。両試合は延長12回での記録なので、9イニングだけの記録とは分けて読む必要がある。最多の位置付けは週刊ベースボールの2022年記事とFull-Countの2017年記事に基づく。全時代の全試合を独自に再集計した断定ではない。

平均残塁の集計
年実試合数チーム試合総打席総得点総刺殺総残塁
20148641,72866,1427,11246,37812,652
20158581,71664,9186,45545,91712,546

公式のチーム打撃成績と守備成績を12球団分合計し、総残塁=総打席−総得点−総刺殺で算出。球団ごとの守備刺殺をその球団自身の攻撃残塁から引くのではなく、NPB全体の合計で計算している。

2014年:12,652÷1,728=約7.32176残塁。2015年:12,546÷1,716=約7.31119残塁。2年合計:25,198÷3,444=約7.31649残塁。年平均を単純に平均せず、チーム試合数で加重した平均を使用。

何がすごいのか

  • 2014・2015年の全試合平均約7.32残塁に対して21残塁。平均の約2.87倍だった。
  • 西武は安打を上回る四死球、広島は安打と同数の四死球を得ていた。
  • 両チームとも無得点ではなく、西武は8点、広島は6点を挙げながら引き分けた。

出典