詳細
最長身投手が残した記録
ルーク・ファンミルはオランダ出身の右投手。2014年に楽天の入団テストを受け、育成契約を経て支配下登録された。2008年北京五輪や2013年WBCのオランダ代表歴も持っていた[18]。
◇大敗した試合でのデビュー
2014年9月14日、西武ドームでの埼玉西武戦。楽天が最終的に2対11と大敗した試合の8回裏に、4番手としてNPB公式戦に初登板した。1回を打者3人、被安打0、無失点に抑えた[5][6]。
パ・リーグ公式動画では、最後の打者・中村剛也をこの日最速152km/hの直球で遊撃ゴロに打ち取ったと紹介している。長身から投げ下ろす直球に加え、スライダーやフォークも持ち球だった[6]。
ただし一軍での成績は2014年の7登板、0勝1敗、防御率4.15。NPBでは短い在籍期間に終わった[1]。
ほかの長身選手と比べる
NPB公式の公表身長を基準に、特に背の高い選手を並べた。2026年加入のジェリーは213cmで、最高値との差は3cm。200cm台の選手でも、投手が大多数を占めている[3][4][7][8][9][10][11][12]。
| 順位 | 選手名 | 公表身長 | 在籍年/球団 | 守備・NPB成績 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ルーク・ファンミル | 216cm | 2014/楽天 | 投手・7登板、0勝1敗[1] |
| 2 | ショーン・ジェリー | 213cm | 2026/オリックス | 投手・NPB初勝利[4][17] |
| 3 | エリック・ヒルマン | 208cm | 1995~97/ロッテ・巨人 | 投手・通算26勝[7] |
| 3 | ジェイソン・ターマン | 208cm | 2002/横浜 | 投手・9登板、0勝2敗[8] |
| 5 | テリー・ブロス | 205cm | 1995~98/ヤクルト・西武 | 投手・通算30勝[9] |
| 5 | キャム・ミコライオ | 205cm | 2012~14・16/広島・楽天 | 投手・通算73セーブ[10] |
| 7 | デジ・ウィルソン | 204cm | 1998/阪神 | 野手・16試合、打率.167[11] |
| 7 | マキシモ・ネルソン | 204cm | 2008~12/中日 | 投手・通算15勝[12] |
NPB公式プロフィールの公表身長による主な8選手の比較。同身長は同順位。公式戦出場年を記載し、成績は一軍のみ。NPB全在籍選手の完全な歴代身長台帳を集計した順位表ではない。表の確認日は2026年10月10日。
◇登録値と逸話上の身長
日本人の長身選手で有名なのは、後にプロレスラーとなった馬場正平(ジャイアント馬場)。NPBの選手記録では身長200cm、1957年に3試合登板した。プロレス時代は209cmと紹介されるが、野球時代の登録値を209cmに置き換えることはできない[13][14]。
ファンミルは楽天入団前年にソフトバンクの入団テストも受けており、投球を見た王貞治会長が、巨人時代にチームメートだった馬場と投球角度を比べて驚いたという[15]。
取材記者は、約2mの自動販売機の上にファンミルが両腕を楽々と置いた写真を回想している。オランダ語・ドイツ語・英語・ギリシャ語・スペイン語を話し、日本語のカタカナも短期間で覚えたという。大柄さだけでなく語学好きな人物だった[16]。
2026年に加入したジェリーは「ショーティー(小さい子)」の愛称を日本語にした「チビチャン」を背中に掲げて登板し、NPB初勝利を挙げた。213cmという身長とのギャップでも話題を呼んだ[17]。
216cmを上回る身長の逸話や推定値も調査したが、NPB在籍選手について公表値を覆せる根拠の確かな事例は見つからなかった。馬場の209cmは別競技時代の公称値で、今回の歴代最高値には含めない。公表身長は身長実測値の全時代比較でもない。資料確認日:2026年10月10日。