最も少ない球数で達成した9回以上の完封勝利

100球未満の完封勝利は「マダックス」。では、9回以上を一人で投げ切り、相手に1点も与えずに勝った試合の最少球数はどこまで少ないのか。

一般的には?

9回以上を一人で投げ切り、相手を無得点に抑えて勝つのが完封勝利。100球未満で達成すると「マダックス」と呼ばれる。9回を99球以下で投げれば、1回平均11球以下。三振には最低3球必要だが、打球によるアウトなら1球で済む場合もある[2]。

答え

9回以上の完封勝利の最少投球数71球

答えは71球。阪急ブレーブスの柴田英治が1952年5月11日の近鉄戦で、9回4安打無失点、7対0の完封勝利を挙げた。9回以上の完封勝利として記録資料に残る最少球数である[1][2][11]。

年
1952年
選手
柴田英治
チーム
阪急ブレーブス
カテゴリ
投手

詳細

記録資料に残る少球数完封10試合

9回以上の完封勝利で、総投球数と試合結果を照合できた10試合を球数順に掲載。同球数は同順位とし、次の順位を飛ばす。全時代の試合を網羅した公式ランキングではない[1][3][4][6][7][8][10]。

順位選手名球団球数年月日相手
1柴田英治阪急711952/5/11近鉄
2林直明金星731948/5/6中日
2平松政次大洋731969/8/30阪神
4藤本英雄巨人751946/10/27阪急
5宮地惟友国鉄791956/9/19広島
6若林忠志大阪801940/8/11阪急
6大脇照夫国鉄801956/5/3中日
6江本孟紀阪神801977/7/2ヤクルト
6C.ミラバル日本ハム802002/4/10ロッテ
10K.グロス日本ハム811995/7/4西武

掲載した10試合はいずれも9回完封。同球数は同順位。Rは得点、Hは安打、Eは失策、Xは9回裏の攻撃なしを示す。オーダーは打順順に掲載し、交代選手を該当打順に続けた。打撃結果は資料に応じて試合合計または打席順で表示し、四死球は四球と死球の合計とする。

1位 柴田英治の71球

1952年5月11日 阪急対近鉄 大阪球場[1][2][11]。

柴田は4安打、3奪三振、無四死球で完封。初回に中谷順次の3ランで先行した阪急が7対0で勝った。近鉄の安打は森下重好の2本、田川豊と山本静雄の各1本。序盤に2併殺を奪って走者を消している。同年の柴田は10勝、完封勝利4を記録した[11][26]。

チーム123456789RHE
阪急300120100791
近鉄000000000042
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
971未確認4307.89

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[11]。

近鉄のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(右)1 田川 豊4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(三)2 宝山 省二4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(中)3 甲斐 友治4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)4 杉山 光平3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(左)5 森下 重好3打数2安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)6 奥田 元3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)7 山本 静雄2打数1安打、0打点、0三振、0四死球
途中→二今久留主 功1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)8 根本 陸夫2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
代打日下 隆1打数0安打、0打点、1三振、0四死球
途中→捕山田 清三郎0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 沢藤 光郎0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投吉田 陽次2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
合計29打数4安打、0打点、3三振、0四死球
阪急のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(左)1 藤井 道夫5打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(一)2 川合 幸三4打数1安打、0打点、0三振、1四死球
(三)3 J.ブリットン4打数2安打、2打点、0三振、0四死球
(中)4 戸倉 勝城2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→中矢部 滋1打数0安打、1打点、0三振、0四死球
(二)5 中谷 順次4打数1安打、3打点、1三振、0四死球
(右)6 東谷 夏樹4打数1安打、0打点、1三振、0四死球
(遊)7 植田 武彦4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)8 山下 健3打数1安打、1打点、1三振、1四死球
(投)9 柴田 英治4打数1安打、0打点、1三振、0四死球
合計35打数9安打、7打点、4三振、2四死球

2位 林直明の73球

1948年5月6日 金星対中日 甲子園球場[1][12]。

林は3安打、2奪三振、無四死球で、打者28人を相手に9回を完封。金星は15安打で9点を挙げた。中日の安打は杉浦清、代打の浜崎忠治、笠石徳五郎の各1本だった[12]。

チーム123456789RHE
中日000000000033
金星01340001X9150
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
973283208.11

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[12]。

中日のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(二)1 山本 静雄4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(中)2 茅野 秀三3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)3 大沢 清3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)4 杉浦 清2打数1安打、0打点、1三振、0四死球
途中→投大沢 紀三男1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)5 国枝 利通3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)6 清水 秀雄1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投宮下 信明1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→遊山本 達男1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)7 古川 忠道2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打浜崎 忠治1打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(左)8 杉山 悟3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(捕)9 笠石 徳五郎3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
合計28打数3安打、0打点、2三振、0四死球
金星のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 坪内 道則5打数2安打、1打点、0三振、0四死球
(二)2 酒沢 政夫3打数1安打、1打点、0三振、0四死球
途中→二濃人 渉1打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(一)3 西沢 道夫4打数2安打、0打点、0三振、1四死球
(三)4 清原 初男5打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(右)5 玉腰 忠義4打数1安打、2打点、1三振、1四死球
(捕)6 伊勢川 真澄5打数4安打、2打点、1三振、0四死球
(遊)7 武智 修5打数2安打、1打点、0三振、0四死球
(投)8 林 直明5打数0安打、0打点、2三振、0四死球
(左)9 下社 邦男3打数2安打、0打点、0三振、1四死球
合計40打数15安打、7打点、4三振、4四死球

2位 平松政次の73球

1969年8月30日 大洋対阪神 川崎球場[1][13]。

平松は5安打を許したが、無四死球の73球で完封して10勝目。大洋の得点は3回の1点だけだった。阪神はカークランドの2安打など計5安打を放ち、平松は32人の打者を相手に9回を投げ抜いた[13]。

チーム123456789RHE
阪神000000000051
大洋00100000X160
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
973325408.11

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[13]。

阪神のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(遊)1 藤田 平4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)2 安藤 統夫3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打辻 恭彦1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)3 吉良 修一0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打→一遠井 吾郎4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(右)4 W.カークランド4打数2安打、0打点、0三振、0四死球
(中)5 藤井 栄治4打数0安打、0打点、2三振、0四死球
(捕)6 田淵 幸一3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(左)7 伊藤 幸男0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→左池田 純一3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(三)8 大倉 英貴3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 鈴木 皖武1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打和田 徹1打数0安打、0打点、1三振、0四死球
途中→投久野 剛司0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計31打数5安打、0打点、4三振、0四死球
大洋のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(一)1 中塚 政幸4打数1安打、1打点、0三振、0四死球
(右)2 近藤 和彦3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(中)3 江尻 亮3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(三)4 松原 誠3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(左)5 重松 省三3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)6 近藤 昭仁3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)7 伊藤 勲3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)8 松岡 功祐2打数1安打、0打点、1三振、0四死球
代打長田 幸雄1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→遊米田 慶三郎0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 平松 政次2打数0安打、0打点、2三振、0四死球
合計27打数6安打、1打点、3三振、0四死球

4位 藤本英雄の75球

1946年10月27日 巨人対阪急 西宮球場[4][14]。

藤本は4回まで完全。5回2死から日比野武に中前打、7回2死から野口明に右前打を許したが、2安打無四球3奪三振で完封した。巨人は7回に山川喜作の2点二塁打と千葉茂の2点適時打で先制。藤本自身もこの回に安打を放った[5][14]。

チーム123456789RHE
阪急000000000020
巨人00000041X570
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
975292308.33

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[14]。

阪急のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(左)1 青田 昇4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)2 坂井 豊司4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)3 野口 二郎二ゴ/一邪飛/三ゴ
(一)4 野口 明3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(二)5 上田 藤夫3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)6 日比野 武3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(投)7 今西 錬太郎3打数0安打、0打点、2三振、0四死球
(遊)8 田中 幸男3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(中)9 山田 伝3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
合計29打数2安打、0打点、3三振、0四死球
巨人のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 呉 新亨4打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(三)2 山川 喜作3打数2安打、2打点、0三振、1四死球
(二)3 千葉 茂4打数1安打、2打点、0三振、0四死球
(一)4 川上 哲治2打数0安打、0打点、0三振、2四死球
(左)5 黒沢 俊夫4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)6 多田 文久三4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)7 林 清光4打数2安打、1打点、0三振、0四死球
(投)8 藤本 英雄4打数1安打、0打点、1三振、0四死球
(遊)9 山田 潔2打数0安打、0打点、0三振、1四死球
合計31打数7安打、5打点、2三振、4四死球

◇野口二郎の31試合連続安打を止める

野口二郎は二ゴロ、一邪飛、三ゴロの3打席で無安打。9回は9番・山田伝、1番・青田昇、2番・坂井豊司が凡退し、3番の野口に第4打席が回らないまま試合が終わった。阪急のシーズン最終戦で、連続安打も31試合で途切れた[5]。

場面打者打席結果
5回2死日比野武中安
5回2死一塁今西錬太郎三振
7回2死野口明右安
7回2死一塁上田藤夫遊ゴロ
9回山田伝左飛
9回青田昇二ゴロ
9回坂井豊司中飛

5位 宮地惟友の79球

1956年9月19日 国鉄対広島 県営兼六園球場[7][15]。

ダブルヘッダー第2試合。金沢高校出身の宮地が地元で完全試合を達成した。先頭の木下強三の打球は宮地のスパイクに当たり二ゴロとなり、5回にも投手を強襲したライナーが遊直になった。最後の代打・門前真佐人は79球目を右飛。27人全員を退けたが、三振は3個だった[15]。

チーム123456789RHE
広島000000000002
国鉄02220000X6120
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
979270308.78

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[15]。

広島のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(左)1 木下 強三3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)2 金山 次郎3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(右)3 平山 智3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(中)4 小鶴 誠3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)5 桧垣 忠2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
途中→一藤井 弘1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)6 川原 政数1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→捕小谷 信雄2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)7 原田 信吉2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
代打銭村 健四1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)8 米山 祐昭2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打長持 栄吉1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 大田垣 喜夫1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投橋本 敬包0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投宗近 守平1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打門前 真佐人1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計27打数0安打、0打点、3三振、0四死球
国鉄のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(左)1 青山 浩4打数1安打、1打点、0三振、1四死球
(三)2 箱田 淳4打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(右)3 町田 行彦2打数0安打、0打点、0三振、1四死球
途中→中鵜飼 勝美2打数2安打、0打点、0三振、0四死球
(中)→右4 松田 清5打数3安打、1打点、2三振、0四死球
(一)5 谷田 比呂美2打数1安打、0打点、1三振、0四死球
代打佐々木 重徳1打数0安打、0打点、1三振、0四死球
途中→一石田 雅亮1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)6 大久保 英男4打数2安打、1打点、1三振、0四死球
(遊)7 土居 章助4打数1安打、1打点、2三振、0四死球
(捕)8 阿井 利治3打数1安打、2打点、0三振、1四死球
(投)9 宮地 惟友3打数1安打、0打点、2三振、1四死球
合計35打数12安打、6打点、9三振、5四死球

6位 若林忠志の80球

1940年8月11日 大阪対阪急 大連満倶球場[6][16]。

大阪は5回の1点を守って勝った。若林は2安打、4奪三振、無四死球の80球完封。阪急の森弘太郎も8回77球で投げ切り、両軍合計157球、試合時間56分だった。若林は打者として三塁打も記録した。阪神球団公式は、157球という両軍合計記録は戦前のため公式の最少記録には含まれないと説明している[6][16]。

チーム123456789RHE
阪急000000000022
タイガース00001000X133
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
980302408.89

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[16]。

阪急のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(右)1 西村 正夫3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(中)2 山田 伝4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(三)3 黒田 健吾4打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(捕)4 井野川 利春3打数0安打、0打点、2三振、0四死球
(左)5 山下 好一3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)6 上田 藤夫3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(一)7 新富 卯三郎3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)8 伊東 甚吉3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 森 弘太郎2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打浅野 勝三郎1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計29打数2安打、0打点、4三振、0四死球
タイガースのオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 堀尾 文人4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)2 皆川 定之3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)3 松木 謙治郎3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(右)4 本堂 保次3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)5 田中 義雄3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)6 伊賀上 良平3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)7 宮崎 剛3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)8 若林 忠志3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(左)9 森 国五郎2打数1安打、1打点、0三振、0四死球
合計27打数3安打、1打点、1三振、0四死球

6位 大脇照夫の80球

1956年5月3日 国鉄対中日 中日球場[8][17]。

大脇は80球でノーヒットノーランを達成。NPB公式記録には打者30人、四死球2、奪三振0とある。国鉄は2失策を記録しており、完全試合ではない。四死球で出塁したのは岡嶋博治と本多逸郎だった[17][25]。

チーム123456789RHE
国鉄0010010035122
中日000000000002
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
980300028.89

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[17]。

中日のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 中 利夫2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投石川 緑0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打新保 高正1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投石川 克彦0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打酒井 敏明1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)2 岡嶋 博治3打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(左)3 杉山 悟4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)4 児玉 利一3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)5 原田 督三3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)6 井上 登3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)→中7 本多 逸郎2打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(捕)8 河合 保彦3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 伊奈 勉0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→一西沢 道夫3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計28打数0安打、0打点、0三振、2四死球
国鉄のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(左)1 小松原 博喜4打数3安打、1打点、0三振、1四死球
(二)2 佐々木 重徳5打数1安打、2打点、0三振、0四死球
(三)3 箱田 淳5打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(中)4 鵜飼 勝美4打数2安打、0打点、0三振、0四死球
(右)5 林田 章三3打数1安打、1打点、1三振、0四死球
(一)6 谷田 比呂美4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)7 大久保 英男4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)8 佐竹 一雄3打数1安打、0打点、0三振、1四死球
(投)9 大脇 照夫4打数2安打、1打点、2三振、0四死球
合計36打数12安打、5打点、4三振、2四死球

6位 江本孟紀の80球

1977年7月2日 阪神対ヤクルト 甲子園球場[2][9][18]。

江本は2安打、1奪三振、1四死球の80球で完封した。阪神の得点は3回の藤田平の2点本塁打。ヤクルトの安打は若松勉と水谷新太郎、四球はマニエルだった。回顧記事によれば、フルカウントは一度もなく、走者を二塁へ進めなかった[18]。

チーム123456789RHE
ヤクルト000000000021
阪神00200000X250
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
980292118.89

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[18]。

ヤクルトのオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 若松 勉4打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(二)2 永尾 泰憲4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(左)3 ロジャー R.3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)4 C.マニエル2打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(一)5 大杉 勝男3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)6 船田 和英2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打山下 慶徳1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→三中村 国昭0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)7 大矢 明彦3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)8 水谷 新太郎1打数1安打、0打点、0三振、0四死球
代打福富 邦夫1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→遊杉村 繁0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打槌田 誠1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→遊渡辺 進0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(投)9 鈴木 康二朗1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打杉浦 亨1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投井原 慎一朗0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
途中→投梶間 健一0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打伊勢 孝夫1打数0安打、0打点、1三振、0四死球
合計28打数2安打、0打点、1三振、1四死球
阪神のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(二)1 中村 勝広4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)2 藤田 平3打数2安打、2打点、0三振、1四死球
(三)3 掛布 雅之4打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(捕)4 田淵 幸一4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)5 M.ラインバック4打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(左)6 東田 正義2打数1安打、0打点、0三振、1四死球
(中)7 池辺 巌3打数2安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)8 榊原 良行2打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(投)9 江本 孟紀2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
合計28打数5安打、2打点、2三振、3四死球

6位 C.ミラバルの80球

2002年4月10日 日本ハム対ロッテ 千葉マリンスタジアム[10][9][19]。

ミラバルは8回まで24人を続けて退けたが、9回先頭の代打・吉鶴憲治に初安打を許した。その後は3人を抑え、9回を1安打、5奪三振、無四死球の80球で完封。完全試合まで残り3アウトでの初安打だった[9][19]。

チーム123456789RHE
日本ハム100001011490
ロッテ000000000011
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
980281508.89

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[19]。

ロッテのオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 堀 幸一2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打→左佐藤 幸彦2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(左)2 諸積 兼司2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
代打→中サブロー1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)3 福浦 和也3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(指)4 F.ボーリック3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(右)5 D.メイ3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(三)6 初芝 清3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(二)7 塀内 久雄2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打吉鶴 憲治1打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)8 清水 将海2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打橋本 将1打数0安打、0打点、1三振、0四死球
(遊)9 渡辺 正人2打数0安打、0打点、1三振、0四死球
代打澤井 良輔1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計28打数1安打、0打点、5三振、0四死球
日本ハムのオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(中)1 井出 竜也5打数2安打、0打点、2三振、0四死球
(遊)2 奈良原 浩3打数0安打、0打点、0三振、1四死球
(一)3 小笠原 道大4打数2安打、1打点、0三振、1四死球
(指)4 S.オバンドー4打数0安打、0打点、2三振、1四死球
(左)5 DTクローマー4打数2安打、1打点、0三振、0四死球
途中→左森本 稀哲0打数0安打、1打点、0三振、1四死球
(三)6 田中 幸雄5打数1安打、0打点、2三振、0四死球
(二)7 木元 邦之3打数0安打、0打点、1三振、0四死球
途中→二金子 誠1打数1安打、1打点、0三振、0四死球
(右)8 中村 豊3打数0安打、0打点、1三振、1四死球
(捕)9 實松 一成3打数1安打、0打点、2三振、1四死球
合計35打数9安打、4打点、10三振、6四死球

9回は吉鶴憲治の安打、代打・橋本将の三振、代打・澤井良輔と佐藤幸彦の凡退で終了した。後ろの2人の打球方向や各打席の球数は、掲載したボックススコアからは確認できない[9][19]。

10位 K.グロスの81球

1995年7月4日 日本ハム対西武 東京ドーム[10][20]。

グロスは1安打、1四死球、奪三振ゼロの81球で完封。西武の安打は安部理、四球は伊東勤だけだった。それでも対戦打者は最少の27人で、出塁した走者2人が塁上でアウトになっている。具体的な場面の特定には打席経過の追加資料が必要となる[20]。

チーム123456789RHE
西武000000000010
日本ハム00000220X480
投球回球数打者被安打奪三振四死球1回平均の球数
981271019.00

1回平均は総球数÷9の計算値で、各回に実際に投じた球数ではない。打者数は打数と同じとは限らない[20]。

西武のオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(右)1 D.ジャクソン3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(指)2 安部 理3打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(中)3 佐々木 誠3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(左)4 垣内 哲也3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(三)5 鈴木 健3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(一)6 森 博幸3打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(二)7 笘篠 誠治2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打大塚 光二1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)8 伊東 勤1打数0安打、0打点、0三振、1四死球
代打羽生田 忠克1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)9 奈良原 浩2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打松井 稼頭央1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計26打数1安打、0打点、0三振、1四死球
日本ハムのオーダーと打撃成績
位置選手名打撃結果
(三)1 広瀬 哲朗5打数1安打、0打点、0三振、0四死球
(右)2 川名 慎一3打数2安打、1打点、0三振、1四死球
(指)3 田口 昌徳4打数0安打、0打点、3三振、0四死球
代打→指鈴木 慶裕1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(遊)4 田中 幸雄1打数1安打、0打点、0三振、3四死球
(中)5 井出 竜也3打数0安打、0打点、2三振、1四死球
(一)6 片岡 篤史4打数1安打、2打点、1三振、0四死球
(左)7 R.デューシー3打数1安打、0打点、1三振、1四死球
途中→左藤島 誠剛0打数0安打、0打点、0三振、0四死球
(捕)8 田村 藤夫1打数1安打、0打点、0三振、1四死球
(二)9 森 範行2打数0安打、0打点、0三振、0四死球
代打五十嵐 信一1打数1安打、1打点、0三振、0四死球
代走→二荒井 昭吾1打数0安打、0打点、0三振、0四死球
合計29打数8安打、4打点、7三振、7四死球

回別投球数まで追える近年の完封

前掲の10試合については、打席ごとの投球数を再現する一球単位の資料がない。そこで、2022年の加藤貴之(日本ハム)の90球完封を参考例とし、NPB公式の打席経過と当日の回別球数を照合する。この試合は前掲の10試合には含めない[21][22][23][24]。

2022年4月19日、楽天生命パークでの楽天対日本ハム4回戦。日本ハムが2対0で勝利し、加藤貴之は9回90球、3安打1四球6奪三振で完封した。打席順の結果はNPB公式、回別投球数は当日の報道で照合した[21][22][23][24]。

チーム123456789RHE
日本ハム020000000260
楽天000000000030

◇初球で6打席を終わらせ、計7アウト

初球で打席が終わったのは渡邊佳明、浅村栄斗、辰己涼介、山﨑剛、鈴木大地、代打・銀次の6人。いずれもアウトで、浅村の投ゴロが併殺になったため、6球で7アウトを奪った[21]。

楽天のオーダーと打席別結果
位置選手名打撃結果(打席順)
(左)1 西川遥輝四球/空振/二ゴ/左飛
(遊)2 山﨑剛二併/中安/二ゴ/空振
(二)3 浅村栄斗二飛/投併/遊ゴ
(右)4 島内宏明二ゴ/二ゴ/中安
(一)→三5 鈴木大地空振/二ゴ/右飛
(指)6 マルモレホス見逃/中飛/右安
(三)7 渡邊佳明三ゴ/二ゴ/遊ゴ
代走小深田大翔打席なし
途中→中田中和基打席なし
(中)8 辰己涼介空振/一ゴ
代打→一銀次遊ゴ
(捕)9 炭谷銀仁朗遊ゴ/二直/見逃
日本ハムのオーダーと打席別結果
位置選手名打撃結果(打席順)
(三)1 野村佑希右安/三安/三ゴ/右飛
(中)2 近藤健介投併/三ゴ/空振/二ゴ
(左)3 松本剛中安/二ゴ/右安/三ゴ
(一)4 渡邉諒左飛/遊ゴ/右飛/遊ゴ
(二)5 石井一成四球/空振/左飛/左飛
(指)6 ヌニエス空振/空振
代打→指アルカンタラ遊飛
(右)7 万波中正空振/三ゴ/右安
(捕)8 宇佐見真吾右本②/空振/死球
(遊)9 上野響平空振/三ゴ/捕犠

空振=空振り三振、見逃=見逃し三振、併=併殺打、犠=犠打。②は打点。打撃結果は打席順で、走者の盗塁・盗塁死は含めない。途中終了した打席も打撃結果には数えない[21][22]。

回打者決着直前のB-S打席結果確認できた球数
1西川遥輝3-1四球5
1山﨑剛1-2二併未確認
1浅村栄斗1-1二飛3
2島内宏明0-2二ゴ3
2鈴木大地1-2空振4
2マルモレホス0-2見逃3
3渡邊佳明0-0三ゴ1
3辰己涼介0-2空振3
3炭谷銀仁朗0-1遊ゴ2
4西川遥輝1-2空振未確認
4山﨑剛2-2中安未確認
4浅村栄斗0-0投併1
5島内宏明0-1二ゴ2
5鈴木大地0-1二ゴ2
5マルモレホス2-0中飛3
6渡邊佳明0-1二ゴ2
6辰己涼介0-0一ゴ1
6炭谷銀仁朗0-1二直2
7西川遥輝0-1二ゴ2
7山﨑剛0-0二ゴ1
7浅村栄斗1-1遊ゴ3
8島内宏明1-2中安未確認
8鈴木大地0-0右飛1
8マルモレホス3-2右安未確認
8渡邊佳明1-1遊ゴ3
8銀次(代打)0-0遊ゴ1
9炭谷銀仁朗1-2見逃未確認
9西川遥輝2-2左飛未確認
9山﨑剛3-2空振未確認

B-Sはボール・ストライクのカウント。「未確認」は2ストライク後のファウルなどを含む打席の実投球数を示す。公式試合経過のカウントだけからは投球数を算出できない。2回10球、3回6球は当日報道と各打席の必要球数が一致する[21][23][24]。

回123456789計
球数1210610756171790

2回10球、3回6球に加え、5回7球、6回5球、7回6球は打席単位でも球数を確定できる。報道資料によると7回終了時点で56球、8回・9回は各17球で、合計90球。打席ごとの最長投球数は不明のままである[21][23][24]。

対象外の少球数記録と調査範囲

植村義信(毎日)は1957年3月30日に71球で完投したが、西鉄に1点を許した5対1の勝利なので、完封ランキングには入らない。別所昭の67球など、相手が9回裏を攻撃せず8回で終わった完投負けも対象外。[1]

渡辺省三(大阪)は1957年9月26日の広島戦で9回まで70球だったが、その時点では0対0。試合は延長13回に1対0で決着した。9回終了時点の70球を「完封勝利の総球数」として載せることはできない。最終球数を確認できなかったため、この順位表からは除外した。[1][2]

対象はNPB一軍公式戦とその前身の1リーグ時代。一人の投手が9回以上を投げ切った完封勝利を集計する。継投による完封、短縮試合、無失点の引き分け、二軍、オープン戦、ポストシーズン、MLBは対象外。延長戦は終了までの総投球数が判明する場合だけ比較対象になる。

10試合の順位は公表資料により球数と完封勝利を照合した範囲での比較。戦前を含む全公式戦の球数を網羅した順位ではない。古い投球数には歴史資料や回顧記事を使用し、スコアや打撃成績は試合別の記録資料で確認した。資料再点検日:2026年10月20日。

何がすごいのか

  • 柴田の71球は9回平均7.89球。次の73球より2球少なく、4安打を許しながら記録した[1][11]。
  • 宮地は79球の完全試合、大脇は80球で奪三振0の無安打無得点試合、グロスは81球で27打者を相手に完封した[15][17][20][25]。
  • 9回終了時点の球数が70球でも、その後延長戦を投げれば完封勝利の投球総数は70球とは限らない[1][2]。

出典